22.中学生でもわかる古事記

22 中学生でもわかる古事記 日立道根彦先生著

 

 仏教渡来以前の日本に純正な道があり、正しい古事記の解説により初めて解る日本の素晴らしさがあります。現代人の持つ様々な先入観、例えば仏教から来る先入観、漢学から来る先入観を徹底的に祓い清めると、清らかな日本固有の精神が燦然と光を放ってくるのです。

 古事記は判りにくいと思っていませんか。いままで説いてきた国学者が、一番大切な神霊を認めないで、過去の物語、伝説、文学の書程度と思い込んで説いてきたからです。 本書は判り易く古事記を解説された日立道根彦先生の集大成であり、先生はこの教育を学校の教育方式として行いたい目標でした。新しい学説である古事記の神代の巻は特に学問として学ぶには、私達読者に先入観がなく清浄な心の持ち主として、学校の勉強のように学習すれば中学生で充分わかる内容だと言う趣旨です。

 古事記は太古日本の天地創造記であり、人間も自然現象であるとして本文77頁に次のような文章があります。

 『自然現象の風を神様なんて変だなあと、君達は笑うかもしれませんがおかしくも変でもありません。君達、私達人間だって自然現象ですよ。その自然物である私達、君達が同じ自然物の先生を尊敬するのとおなじで、自然現象を神様として尊び敬うことは原始的な野蛮行為では有りません。

 初めに、タカアメノハラの説明の時、宇宙そのものの大自然が大生命体で大神霊であると説きましたが、現象界はことごとく大は太陽のような天体から小は原子に至るまで、宇宙の大生命体の分身ですから、宇宙の大生命体「大霊」と血の連なりがある生物なのです。然しタカアメノハラは形のない生命体ですからかくれ身で神です。風も香りも、エネルギーも形体はありませんが、私たちの目に映らない、潜在している生命なのです』とあります。

 古事記に接する事は意外と楽しいものです。先入観を一時棚上げして清らかな気持ちで読めば、その深さに驚嘆する事でしょう。ぜひ親しんで下さい。

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