14.太古哲学古事記正解

14 太古哲学古事記正解 荒深道斉先生著

 

 本書は荒深先生が帰幽一年半前に執筆された古事記の解説書です。この序文では『本書に太古哲学と冠したのは大いに理由がある』と始まっています。古事記は世界に誇る真実の歴史書である講義を学んで見ましょう。

 広辞苑で古事記と引くと、『現存する日本最古の歴史書であり3巻からなる。稗田阿礼が天武天皇の勅で誦習した帝記および先代の旧辞を、太安麻呂が元明天皇の勅により撰録して712年(和銅5年)献上。上巻は天地開闢から鵜葦草葦不合命まで。・・・』とありますがこの上巻の解釈がとりわけ重要なのです。帝記とか先代の旧辞、撰録, 誦習よみならわすも古事記の序文にある用語ですが、帝記、先代の旧辞は古事記編集以前にあった古記録を指します。旧辞は旧字で古代文字をさします。撰録は収集した旧辞を取捨選択する事です。 選録ですから中には除外された古文書もあった事が事が後ほど解ります。誦習は古代文字で書いた大和言葉の意味を理解して漢字文に変換する事を意味します。すなわち古事記編纂の以前に大和言葉を神代文字で綴った帝記、先代の旧辞がありましたが奈良時代の漢文学の旺盛時代で、漢学者の太安麻呂は、非常な苦心をしたことが伝えられているのです。

 徳川時代の中期に賀茂真淵が万葉集解釈の古典学復興をなし、門下の本居宣長に古事記の釈読を託しました。しかし宣長の古事記伝は古語と字句の解読中心で、太古の哲学の解明には至りませんでした。このため一般社会や一部学者は荒唐無稽のおとぎ話とし、真実の歴史宝典ではないものとして蔑視しています。

 本書はこの古事記の撰録に漏れた貴重なものが古文書「ウエツフミ」で補われ、古事記神代編が価値ある神典として完成されました。荒深先生の古事記解釈は古伝の精読精査の結晶であると同時に、古典解明の理法には言霊学と科学的条理、さらに霊界と現界の条理が渾然一体となっている事にあります。従って古事記解釈に天文学があり、地球生成学があり、生物進化学があり、考古学の最も古い古代遺跡、歴史学さらに生前死後の神霊学、そして究極は自己の生存の意義を知る道まであります。

 戦後荒深先生の御意思を次いで日立道根彦先生が『日本神話の創世紀』を著されていますので参考にしてください。神道は神々をまつり神々御神業を説いています。従って神道学者や神職は正しく神霊を説かなければならないのです。本書により古事記は太古の哲学であることを知り、日本には皇室と共に大和言葉が古代より現代に至る迄連綿と伝わる世界無比の国である事を知るのです。

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