05.新編古事記真講

05 新編古事記真講 荒深道斉先生著

 本書は古事記に新風を吹き込みは日本祖先が残した誇るべき神典として悠遠の真理を講義した名著である。江戸時代よりの平田本居翁の解釈はお伽噺的空想神話として観念的神霊観で多くの矛盾を孕み、不可思議の世界として学究の根本義を会得する事が困難で、多くの研究者は重きを置くどころか国体否定と艶話の材料にさえなっています。

 霊眼高貴な著者は、古事記編纂当時の「諸家の賷もたる所の帝てい紀き及び本辞ほんじは既に正実に違ひ多くの虚偽を加ふ」「故に惟れ帝記を選録し旧辞を討かくして偽いつわりを削り実じつを定め」の序文の如く、新たに著者自ら記紀、祝詞集、上記うえつふみ、風土記等を総合的に編纂し、更に三千年前の神武天皇の大功臣の道之臣命みちのおみのみことの霊示ふとまにに依り足らざるを補い、昭和五年八月より三年に亘って講義された物である。この革新的な古事記の解説は年代を超え歴史観、哲学宗教を遥かに超えて、現幽に亘る神霊観と生命進化の哲理を真解し、中でも霊雷ひちの産むす霊び、国くに狭津雷さつちの理論は究極宇宙誕生から天体形成、地球誕生、陸地の誕生と推移変遷、生物の誕生、進化、人間の生死等にも及び一貫した哲理で、仏教、キリスト教など余所では全く説けない真理真実を理路整然と説く学問でもある。これらの理論の実証、実例、歴史事実の再確認を具体的に解説し、古事記解説でありながら、現代にも新鮮で科学的理論的真実を示して解説されている古事記学の重要な書である。

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